宗教の七不思議

・仮に神が存在したとしても,あまたある宗教の中で一つ正しい宗教が存在し,それ以外は正しくない宗教となるのだから,無宗教という中立的立場が最も安全な選択ではないのか

世界には数多くの宗教が存在し,既に滅んでしまった宗教,これから生まれてくるであろう宗教などを含めれば,人の数ほど宗教は存在する.そしてほとんどの宗教は,自分以外の宗教の正当性は認めない排他的教義を持っている.すべての宗教が自分以外の宗教の正当性を認めないと仮定すれば,正しい宗教は一つしか存在せず,それ以外は正しくない宗教となってしまう.宗教の数から考えて自分が正しい宗教を選択している可能性は50%を超えるとは考えられず,間違った宗教を選択して反逆者の烙印を押されるよりは,無宗教という中立的立場を取った方が安全なのではないか.

 

・神の存在を信じなくても,正しく生きれば,それで良いのでは無いのか.なぜそれではなダメなのか.

一般的に多くの宗教では,倫理的に正しく生きることを説いているわけであるが,では神の存在は信じないが,倫理的に正しく生きているひとは許されないのか.神の存在を信じることはそれほど大切なのか.

 

・神はなぜ自分の存在を証明しないのに,人類には自分の存在を信じてもらいたいのか

 神は反論の余地が無い明確な方法で自分自身の存在を証明するべきで,それをしないのに,自分の存在は信じろというのは,無理な要求では無いだろうか.そして,信じなければ地獄に落とすという宗教も存在する.

 

・なぜあの世(天国/地獄)の存在を証明しないのか

あの世の目的は宗教によって異なるだろうが,存在が曖昧な状態より,存在を明確に示した方が良いのではないだろうか.懲罰が目的なら,見せしめ的にあの世の存在を示すべきだ.

 

・なぜあの世(天国/地獄)の存在を隠さないのか

あの世の目的は宗教によって異なるだろうが,あの世の目的が恩賞であるならば,曖昧ながらあの世の存在が信じられるよりは,あの世の存在が認知されていない方が良いのではないだろうか.

 

・神はなぜ積極的に人類に干渉しないのか

人類は先史以来,様々な悪行を働いてきたが,奴隷制度や民族浄化などの悪行も人類自身で正してきた.なぜ神が干渉しないのか.そして,地球温暖化や核戦争など人類の存在自体を揺るがす悪行を働こうとしているが,なぜそれを止めようとしないのか.

 

・世界は神が作った箱庭だったとして,宇宙の広さはあまりにも無駄な大きさでは無いか

宇宙は大きすぎる.